コラム

Googleビジネスプロフィールの店舗名、日本語とローマ字を並べると違反です。ただし「地名を消せ」ではありません

Googleビジネスプロフィールの「ビジネス名」ガイドラインに、「2言語表記の名前 / 翻字の繰り返し」という禁止項目が加わりました。「〇〇工務店 Marumaru Koumuten」のように、同じ名前を2つの表記で並べるのがアウトになった、という話です。

ただ、これを見て「では地名も業種名も全部消そう」と考えた方は手を止めてください。公式ヘルプには、地名や業種名は「名称の一部なら入れてよい」と書かれています。慌てて消すと、正しく名乗っていた支店名まで削ることになります。以下、公式ヘルプを実際に開いて確かめた内容をキャプチャつきで整理します。

この記事でわかること

  • 何が追加されたのか。公式ヘルプの原文とNG例・OK例
  • 【重要】二重表記は「看板にそう書いてあっても認められない」唯一の項目
  • 一方で地名・業種名は「名称の一部ならOK」。消してはいけない境界線
  • ビジネス名に入れられない11項目の点検表(工務店向けの判定例つき)
  • 浜松で実際に検索して並んでいた店舗名の表記パターン
  • 今日やること4ステップ

何が追加されたのか|同じ名前を2つ並べるのがNGになった

Googleビジネスプロフィールのヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」には、ビジネス名に入れてはいけない情報が表で並んでいます。そこに追加されたのがこの行です。

Googleビジネスプロフィール公式ヘルプの表の一行。2言語表記の名前・翻字の繰り返しについて、複数の言語や文字体系で同じビジネス名を繰り返すことは実店舗の看板にそのように表示されている場合でも認められないと書かれ、不可の例としてKafiex/カフィエクスとBurger King バーガーキング、可能の例としてKafiexとバーガーキングが挙げられている
画面1|追加された「2言語表記の名前 / 翻字の繰り返し」の行

公式ヘルプの原文

2 言語表記の名前 / 翻字の繰り返し(複数の言語や文字体系で同じビジネス名を繰り返すこと。実店舗の看板にそのように表示されている場合でも認められません

  • 不可:Kafiex / カフィエクス / Burger King バーガーキング
  • 可能:Kafiex / バーガーキング

ここで大事なのは、禁止されているのが「日本語を使うこと」でも「ローマ字に統一すること」でもないという点です。可能な例に「Kafiex」と「バーガーキング」の両方が挙がっているとおり、どちらか一方に統一すればいいという書き方になっています。ローマ字表記の会社ならローマ字のまま、日本語で名乗っている会社は日本語のままで問題ありません。

禁止されているのは「同じ名前を2度書くこと」だけです。

「株式会社NEXTORIA」のような混在は対象外

よくある誤解を先に潰しておきます。1つの名称の中に英字と日本語が混ざっているだけなら、この項目には当たりません。「株式会社NEXTORIA」は「NEXTORIA」を日本語で言い直していないので、繰り返しではありません。対象になるのは同じ読みを2回書いている形です。

繰り返しかどうかの見分け方
表記判定理由
株式会社NEXTORIA対象外英字と日本語が混ざっているが、同じ読みを2回書いていない
〇〇工務店対象外1表記のみ
〇〇工務店 Marumaru Koumuten該当(要修正)同じ社名を日本語とローマ字で2度書いている
MARUMARU HOME / マルマルホーム該当(要修正)同じ社名をローマ字とカタカナで2度書いている
〇〇建設〔まるまるけんせつ〕該当の可能性が高い読みを併記しているため繰り返しに当たると考えられる

※ 最後の「読みの併記」は、公式ヘルプに直接の例示がありません。ただし「複数の言語や文字体系で同じビジネス名を繰り返すこと」という定義に素直に当てはまるため、修正しておくのが安全だと考えます

いつ変わったのか

ここは正直に書きます。Googleは改定日を公表していません。2026年8月10日に海外メディア Search Engine Roundtable が追加を報じ(発見者は Hiroko Imai 氏)、公式発表ではなくヘルプの更新という形で入りました。「8月10日に改定された」とは言い切れません。確認できるのは2026年8月17日時点で公式ヘルプに載っているという事実だけです。ただしルールとしては今すでに有効なので、先延ばしにする理由はありません。

【重要】これは「看板を根拠にできない」唯一の項目

この追加が地味に厳しいのは、「看板にそう書いてあります」という反論を先に封じているところです。他の項目はそうではありません。実際の画面がこちらです。

Googleビジネスプロフィール公式ヘルプのビジネス名ガイドラインの表。特殊文字や法的用語の行には看板・名刺・請求書などを提出すれば含められると書かれ、所在地情報の行では神田駅前のABCスポーツジムが不可、ABCスポーツジム神田が可能とされている
画面2|緑枠は「看板を出せば通る」項目。赤枠と右の緑枠は、同じ「神田」でも判定が分かれる例

たとえば特殊文字や法的用語(LLC、LTD、INC など)の行には、こう書かれています。

公式ヘルプの原文(特殊文字・法的用語の行)

重要:ビジネス プロフィールの名前に特殊文字または法的用語を含めるには、それらの要素がビジネス名の一部として確実に使用されていることを証明できるもの(看板、名刺、請求書など)を提出する必要があります。

つまり多くの項目は「実際にそう名乗っていることを証明できれば認められる」という構造になっています。ところが二重表記だけは、「実店舗の看板にそのように表示されている場合でも認められません」と明記されました。

看板が根拠になるか/ならないか
項目看板・名刺で証明できれば
特殊文字(%$@/” など)・法的用語(LLC など)認められる(書類の提出が必要)
地名・業種名などが名称の一部になっている場合認められる
同じ名前の2言語表記・翻字の繰り返し認められない

看板に「MARUMARU HOME/マルマルホーム」と併記している会社は実際にあります。その看板の写真を出しても通らないのが今回のルールです。ここだけは「実態に合わせる」が効きません。

一方で「地名・業種名を消せ」ではない

ここが今回いちばん誤解されそうなところです。ビジネス名に地名や業種名を入れるのは一律禁止ではありません。公式ヘルプの「所在地情報の表示」の行はこう書かれています。

公式ヘルプの原文(所在地情報の行)

ビジネス名に地域や住所を追加すること(ビジネス名の一部になっている場合を除く

  • 不可:ホリデーホテル(中央自動車八王子インターすぐ)/ ABC 銀行 ATM – 銀座 7 丁目、地下駐車場エレベーター横 / 神田駅前のABC スポーツジム
  • 可能:ABC ホテル八王子 / ABC 銀行 ATM / ABC スポーツジム神田 / カリフォルニア大学バークレー校

同じ「神田」なのに「神田駅前のABC スポーツジム」は不可、「ABC スポーツジム神田」は可能です。違いは地名そのものではなく、それが名称なのか、場所の説明なのか。サービス・商品情報の行も同じ構造で、可能な例に「ABC 写真スタジオ」「アドバンス自動車部品」が挙がっています。業種を表す言葉が社名に入っているのは問題ありません。

工務店で判定するとこうなる

工務店・リフォーム会社のビジネス名の判定例
ビジネス名判定考え方
株式会社〇〇工務店OK登記上の社名そのまま。「工務店」は社名の一部
〇〇工務店 浜松店OK実在の支店名として名乗っているなら、公式OK例「ABC スポーツジム神田」と同じ形
〇〇ホーム 浜松west支店OK同じく、正式な支店名であれば問題ない
株式会社〇〇 リフォーム 名古屋NG社名は「株式会社〇〇」。「リフォーム」「名古屋」は検索されたい言葉の付け足し
〇〇建設|浜松の注文住宅・リフォームNG「|」以降がキャッチコピー。マーケティング タグラインに該当
〇〇工務店(ららぽーと磐田店)NG出店先情報。公式NG例「アップルストア(ららぽーと ショッピング センター店)」と同型
〇〇ハウジング 浜松展示場要確認「浜松展示場」が正式な拠点名として使われているならOK。案内のために足しただけならNG

※ 判定は公式ヘルプのNG例・OK例に照らした当社の解釈です。最終的にはGoogleの審査判断になります。迷う場合は、看板・名刺・パンフレットにその名前で書いてあるかどうかを基準にしてください

判定の基準は1つだけ

「看板・名刺・パンフレットで、その名前をそのまま名乗っているか」——これで大半は判定できます。名乗っているなら残す、検索対策のために足したなら消す。

ただし二重表記だけは例外で、看板で名乗っていても片方に統一する必要があります。

ビジネス名に入れられない11項目|点検表

せっかく確認するなら、二重表記だけ見て終わるのはもったいない。公式ヘルプの11項目をそのまま点検表にしました。自社と全拠点のビジネス名を並べて、上から順に照らしてください。

ビジネス名に追加できない情報(公式ヘルプの11項目)
項目公式の不可例公式の可能例
マーケティング タグラインABC 銀行、日本一便利な銀行ABC 銀行
店舗コードUPS ストア – 2872UPS ストア
商標・登録商標のマークバーガーキング®バーガーキング
すべて大文字の単語SUBWAYSubway、KFC、IHOP
営業時間の情報ベストピザ 24 時間営業ベストピザ
電話番号・ウェブサイトのURLエアポート ダイレクト 0120-123-1111エアポート ダイレクト
特殊文字・社名と関係のない法的用語Re/Max, LLC / LAZ Parking LtdRe/Max / LAZ Parking / H&M
サービスまたは商品の情報ベライゾン ワイヤレス 4G LTEベライゾン ワイヤレス / ABC 写真スタジオ
所在地情報の表示神田駅前のABC スポーツジムABC スポーツジム神田
出店先情報アップルストア(ららぽーと ショッピング センター店)アップルストア
2言語表記の名前 / 翻字の繰り返しBurger King バーガーキングバーガーキング

※ 出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」(2026年8月17日に確認)。例は一部を抜粋しています

工務店・リフォーム会社でよく見かけるのは「マーケティング タグライン」「サービスまたは商品の情報」「所在地情報」「出店先情報」の4つです。件数としては二重表記よりこちらが多いはずです。

違反を放置するとどうなるか

公式ヘルプには「ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります」と書かれています。

停止されると、地図で見つけてもらう導線がまるごと止まります。Googleからの指摘を待つのではなく、自主的に直しておくほうが安全です。

浜松で実際に検索してみた|並んでいた表記のパターン

ここは自社で確かめた内容です。2026年8月17日に Googleマップで「浜松市 工務店」と検索し、表示された9件のビジネス名を、そのまま上のガイドラインに照らしてみました。

※ 母数が9件なので、「何割が違反」といった割合は出しません。あくまで「実際にどんな表記が並んでいるか」を見るための確認です。企業名は伏せ、表記の型だけを示します

「浜松市 工務店」の結果に並んでいた表記の型(9件・企業名は伏せています)
表記の型該当しそうな項目
〇〇〔読み〕本社|建築家と建てる家マーケティング タグライン(「|」以降)+読みの併記
〇〇カウンター イオン浜松西店出店先情報(公式NG例「アップルストア(ららぽーと…)」と同型)
〇〇住宅 一級建築士事務所 浜松店業態+地名+支店。正式名称なら問題なし。要確認
〇〇住宅 一級建築士事務所 浜松新津モデルハウス同上。モデルハウスの正式名称かどうかで判定が分かれる
〇〇建設浜松 / 〇〇ライフスタイルセンター浜松地名が名称に一体化している形。公式OK例「ABC ホテル八王子」と同型
株式会社 〇〇工務店 / 〇〇建築工房 / ほっと〇〇〇〇社名のみ。問題なし

やってみて分かったのは、二重表記そのものは多くないということです。9件に日本語とローマ字を並べたものはありませんでした。代わりに目についたのは「|」でキャッチコピーを足す型商業施設名を入れる型。前者はタグライン、後者は出店先情報で、どちらも以前から禁止です。今回をきっかけに点検するなら、見るべきはこの2つです。

もう1つ気づいたのは、地名を含む表記がかなり多いことです。「〇〇建設浜松」のように名称と一体化しているものは公式OK例と同じ形なので、これを一律に消すのは明確に損です。ここを間違えないでください。

なお、地図枠そのものの重要性は上がっています。「地域名+業種」のような依頼意図の検索ではローカルパックが93%表示されるという調査があり、AI検索が広がっても地図経由の導線は削られていません。詳しくは検索1位でもクリックは9%。AI検索時代に工務店・リフォーム会社が投資すべきページにまとめました。だからこそ、その入口を停止で失うのが痛いという話でもあります。

今日やること|4ステップ

① 拠点を全部書き出す

本社だけ見て終わらせないことです。本社・支店・ショールーム・モデルハウス・展示場と、プロフィールは拠点ごとに存在し、古い拠点ほど昔の表記が残っています。スプレッドシートに「拠点名/現在のビジネス名/看板の表記/名刺の表記/判定/修正後」の6列を作るのが早いです。看板と名刺の列が肝で、これがないと判定できません。

② 上の点検表で1件ずつ照らす

11項目のうち、工務店で当たりやすいのは4つ(タグライン・サービス名・所在地・出店先)と、今回追加された二重表記です。「|」「()」「【】」「/」が入っている名前は、まず疑ってください。区切り記号の後ろは、たいてい名前ではなく説明です。

③ 二重表記は片方に統一する

どちらを残すかはお客様が実際に呼んでいる方です。看板がローマ字でも、地域のお客様が日本語で呼んでいるなら日本語のほうが見つかります。残さなかった表記は、サイトのタイトルや会社概要ページに書いておけば十分です。

④ 直したら、しばらく様子を見る

ビジネス名の変更は審査が入り、反映まで時間がかかる場合があります。変更日と変更前後の名前を記録してください。後で表示がおかしくなったとき、原因の切り分けが早くなります。

※ 停止された場合の復旧手続き(審査のリクエスト)については、公式ヘルプの該当ページをご確認ください。本記事では確認できた範囲を超える手順は書いていません

工務店の事務所で、ノートパソコンの画面と名刺・パンフレットを見比べながら店舗名を確認している40代の男性社員と30代の女性社員
判定に必要なのは検索の知識ではなく、看板と名刺。実際に名乗っている名前が答えになる

よくある質問

Q. 看板が「MARUMARU HOME/マルマルホーム」の併記です。看板どおりではいけないのですか?

いけません。公式ヘルプに「実店舗の看板にそのように表示されている場合でも認められません」と明記されています。ガイドラインの他の項目は看板や名刺を提出すれば認められるものもありますが、二重表記はここが例外です。どちらか一方に統一してください。

Q. 「株式会社NEXTORIA」のように英字と日本語が混ざっています。直す必要はありますか?

ありません。禁止されているのは同じ名前を2つの表記で繰り返すことです。1つの名称の中に英字と日本語が混ざっているだけなら、繰り返しには当たりません。

Q. 「〇〇工務店 浜松店」の「浜松店」も消したほうが安全ですか?

実在の支店名として名乗っているなら、消す必要はありません。公式ヘルプの可能例に「ABC スポーツジム神田」「ABC ホテル八王子」が挙がっています。消すべきなのは「神田駅前の〜」のような場所の説明で、名称の一部である地名は残してよい、という書き分けです。

Q. 直したら順位が下がりませんか?

キーワードを詰め込んだ名前で上位に出ていた場合、修正によって表示が変わる可能性はあります。ただしその状態はガイドライン違反であり、停止のリスクを抱えたままの順位です。停止されれば順位どころか掲載自体がなくなります。名前で稼いでいた分は、カテゴリ設定・サービス欄・クチコミ・投稿といった正規の項目で作り直すほうが長く効きます。

まとめ|判定基準は「実際に名乗っているか」

  • 「2言語表記の名前 / 翻字の繰り返し」が禁止項目に加わった。同じ名前を日本語とローマ字などで2度書くのはNG。どちらか一方に統一する
  • これは看板を根拠にできない唯一の項目。他の項目は看板・名刺で証明すれば認められるものもあるが、二重表記は「看板にそう表示されていても認められません」と明記されている
  • ただし地名・業種名は一律禁止ではない。「神田駅前のABC スポーツジム」はNGだが「ABC スポーツジム神田」はOK。名称の一部なら残してよい
  • 工務店で件数が多いのは、二重表記よりタグラインと出店先情報。「|」「()」で区切った後ろは、たいてい名前ではなく説明
  • 判定基準は「看板・名刺で、その名前をそのまま名乗っているか」。迷ったらここに戻る

名前でキーワードを稼ぐやり方は、Googleが年々塞いできています。逆に言えば、正規の項目をきちんと埋めている会社が、放っておいても相対的に有利になっていくという流れです。今日の作業は30分あれば終わります。全拠点の名前を並べて、看板の写真と見比べる。それだけです。

なお、検索そのものの見え方も同じ時期に変わっています。Googleの生成AI機能でどのページが表示されているかは、Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」で確認できるようになりました。あわせてご覧ください。

また、ビジネスプロフィールの「Google で予約」が広告側にも広がるという報道が出ています。当社が公式ヘルプと支援先アカウント8件で確かめた結果はGoogle広告に「予約ボタン」が自動で付く件にまとめました。工務店に関係するのかどうかを、条件から整理しています。

ビジネスプロフィールを整えることは、AIの回答での表示にも効きます。Googleが「AI の回答と Google 検索のその他の結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなります」と明記している数少ない施策です。詳しくはLLMO対策は必要か。Googleが「する必要のないこと」を5つ名指ししていますをご覧ください。

全拠点の棚卸しから、正規の項目で作り直すところまで。

株式会社NEXTORIAは、工務店・住宅会社・リフォーム会社に特化したAI×Webマーケティング支援を行っています。ビジネスプロフィールの点検と修正、カテゴリ・サービス欄の設計、クチコミの集め方、そして地図経由の問い合わせを増やすための投稿運用まで、マーケティングチームが伴走します。累計60社を超えるご支援のなかで蓄積した、住宅・リフォーム業界に固有の型をそのままお使いいただけます。

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